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桐の魅力「桐箪笥」の実力とは!和のコーディネートを楽しみながら湿気に勝つ!

加茂桐たんす

純和風から和モダン、和洋折衷など、コーディネート次第で、実に多彩な表情を見せてくれる家具。

その家具は、古くから日本の暮らしを支え続け、湿気を通さないという特徴を持つ。そのうえ火事にも強い。しかも軽量。きちんと作り込まれてさえいれば、100年は保つといわれる。

さらには、その家具の材料となる木材は成長が早く、定期的に切り出して利用できる。そのため、「持続可能な開発目標(SDGs/エス・ディー・ジーズ)」や「エコロジー」の観点からも歓迎できる。

そうです。その家具に用いられる木材は「桐(きり)」です。そして今回は、「桐たんす」「加茂(かも)桐たんす」という話題でお届けいたします。

【もくじ】

「桐たんす」は、実用性の高さこそ評価すべき
◆衣類や収納品を湿気から守ってくれる「桐たんす」の実力
◆欠発火しにくい桐は、火事にも強い!
◆桐たんすづくりが伝統工芸として受け継がれてきた理由
伝統的なつくりがあってこそ生きる桐たんす
◆国内生産量の約7割を占める「加茂(かも)桐たんす」から
◆「100年は保つ桐たんす」は、伝統工芸技術の成せるわざ
◆桐たんす選びで注目したい3つの伝統技法
「桐」は家具に最適。視点を変えて「桐たんす」と接してみませんか?
◆和風や和モダンのテイストを上手に取り入れながら、桐たんすで「湿気対策」を
◆ブランドバッグや革製品、アクセサリーなどの収納にも
「桐たんす」の実物、ホクレンホームセンターでご覧いただけます。
「桐たんす」は、実用性の高さこそ評価すべき

■桐たんすと聞くと、「和服なんかをしまうタンスでしょう!?」「自分には関係ない」なんて思うかもしれませんが、ちょっと待ってください!

「桐たんす」は、実用性の高さこそ評価すべき

「桐たんす」と聞くと、「昔の嫁入り道具?」「和服なんかをしまうタンスでしょう!?」「高級すぎるのでは?」「そこまでは求めない」、そして「わが家の雰囲気やコーディネートに似合わないのでは?」といった思いが先に立ってしまいがちです。でも、それは誤解、食わず嫌いかもしれません。

今回の話題の主役は、「桐といえば?」といった象徴としての「たんす」です。そこでお尋ねしてみようと思うのですが、皆さまが「衣類等の収納家具」つまり「たんす」に求めたい機能や性能にはどのようなものがあるでしょうか?

収納力、使い勝手の良さ、デザイン、お部屋コーディネートへの取り入れやすさ。真っ先に思い浮かぶのは、こうした事柄ではないでしょうか。

できればそこからもう一歩、あと少しだけ踏み込んで、桐たんすについて考えてみる機会にしようと思うのです。

◆衣類や収納品を湿気から守ってくれる「桐たんす」の実力

衣類や収納品を湿気から守ってくれる「桐たんす」の実力とは

■衣類や収納品を湿気から守ってくれる「桐たんす」の実力にまつわるエピソードには驚きです。

冒頭に記したとおり、桐という木材は「湿気を通さない」という性質を備えています。その桐を家具として用いているのですから、収納する衣類などを湿気から守ってくれるというわけです。

その桐たんすには、こんなエピソードが残っているといいます。

その昔、とある地方で発生してしまった水害。水が引いた後の片付けの最中、次々と見つかる桐たんす。中には水没してしまったものがあったものの、水没を免れた多くの桐たんすの中身、ひきだしに収納してあった着物や大切な品々は無事だったそうです。

このエピソードからは、湿気を通さないという桐の性質によって実現された「もう一つの高性能」をうかがい知ることができます。

「湿気を通さない」ということはつまり、桐という木材は、含まれる水分量の変動が少ないということ。

わかりやすくいえば、桐は他の木材とは異なり、水分量の変化で伸び縮みしにくいということです。これを「狂いが少ない」と表現します。また、その結果「反り(そり)」や「割れ」も起こりにくいことにつながります。

先ほどのエピソードとの関係は、緻密に作り込まれた桐たんすは狂いが生じず、いつまでもみっちりと組み合わされた状態を保つことができる。そのため、ひきだし部分や接合部に隙間ができにくく、水や湿気の侵入を長きに渡って防いでくれるということ。

水没を免れただけでなく、「中身も無事」だったとは! 桐という木材の軽さと相まって、もしかしたら、多くの桐たんすは、水にぷかぷかと浮かび上がっていたのかもしれませんね。

◆発火しにくい桐は、火事にも強い!

加茂桐箪笥協同組合ホームページより

■加茂桐箪笥(たんす)協同組合ホームページにも、「実際に火事に遭った桐たんす」の写真がありました。(加茂桐箪笥協同組合ホームページ/http://www.chuokai-niigata.or.jp/kiritansu/ja/)

木材なのに「湿気を通さない」という桐の性質は驚きですが、加えてもう一つの「驚き」を。

桐は「発火しにくい」という性質も備えているといいます。

これまた「木材なのに!?」と。

生木(乾燥していない原木)であれば、「まぁ、燃え難いかな?」とイメージしやすいのですが、桐たんすという家具になってからも「燃えにくい」というのですから驚きです。これはもはや「自然素材の驚異」というべき事実ですね。

「桐たんすは火事にも強い」という事実も、エピソードには事欠かないようです。

ネットで検索してみると、不幸にも火事に遭い、桐たんすの表面は真っ黒に炭化してしまったにも関わらず「中は無事だった」という画像を見つけられます。ご興味のある方はぜひ検索してみてください。

また、なかなかお目に掛かる機会はありませんが、大型金庫の内張やひきだしに桐が用いられているのも、この「火事に強い」という性質によるものだそうです。

余談ですが、「火事場の馬鹿力」とは、火事に遭ってしまった際に、桐たんすを担いで逃げる様をあらわすそうです。

いくら切迫した状況とはいえ普通のたんすは、空であっても一人では持ち上げることさえ難しい重量があります。木材としてはとても軽い桐だからこそ、「担いで逃げられるかも」と思わせるのでしょうね。

◆桐たんすづくりが伝統工芸として受け継がれてきた理由

「湿気を通さない」「火事に強い」という桐、桐たんすが備える2つの特徴を見てきました。この2点から、何かお気づきになったことがあるのではないでしょうか。

ここ北海道では、実感する機会こそ少ないものかもしれませんが、特に本州方面の湿気が高い気候風土、そして火事が多かったという近代までの日本の生活環境に、「桐たんすは、とてもマッチしている」という事実です。

日本の暮らしにマッチする桐たんす

■木とともに暮らしてきた日本の古来からの生活環境に、桐たんすはとても良くマッチしてきました。

その昔、日本のくらしの中で、桐たんすを「嫁入り道具」のひとつに据えたのも、大切な着物や身の回りの品々などの財産を「桐たんすにしまっていた」というライフスタイルも、一重に桐たんすが持つ性質、性能があったからではないでしょうか。

そして桐たんすづくりが伝統工芸として現代まで受け継がれてきたのも、桐たんすが発揮してくれる性質、性能への期待、需要が根強かったからなのかもしれません。

伝統的なつくりがあってこそ生きる桐たんす

ところで、「そうはいうけど、わが家に桐たんすは似合わないでしょう!?」などと思っていらっしゃいませんか? もしそうだとしたら、ぜひこの機会に認識を改めていただければ! ちょっと強気に、そう思います。

某テレビ番組『マツコの世界』ではありませんが、皆さまに「桐たんすの世界」を改めて眺めてみていただきたいのです。

和モダンなコーディネートのリビング

■和モダンなコーディネートのリビングなら、間違いなく「桐たんす」はマッチします。コンクリートの梁(はり)や壁がむき出しの洋風なお部屋にも、案外マッチすると思います。

きっと、「あ!」という出会いや「カッコ良い」、「洋風のわが家にも置けそう」「むしろ、和モダンを演出できて、コーディネートのしがいがあるかも!」と思っていただけるはずです。

伝統色が程よく残る佳きデザインを備えた「衣装たんす」や「着物たんす」「整理たんす」から、現代的な表情を備えた「チェスト」まで。製造メーカーによっては、驚くほどモダンなデザインを与えられた「桐たんす」もラインナップされます。

◆国内生産量の約7割を占める「加茂(かも)桐たんす」から

とはいえ、実のところ「桐たんす」と一口に言ってもさまざまな産地があり、どこに注目すべきか迷ってしまうかもしれません。

そこでご提案したいのが、現在では国内生産される桐たんすのなんと7割を占めるという「加茂(かも)桐たんす」を手始めに、「桐たんすの世界」へと一歩を踏み出していただくことです。

新潟県加茂市を中心とするエリアでつくられる「加茂桐たんす」

■「加茂桐たんす」の生まれ故郷、新潟県加茂市の所在地(Googleマップより/https://goo.gl/maps/pFkgdPcMUa91vT2Q7)

「加茂桐たんす」とは、新潟県加茂市を中心とするエリアで製造される桐たんすです。

この地に「桐たんすづくり」が根付いた理由は、三方を山に囲まれた位置に立地していたからだといいます。そして、信濃川に注ぐ加茂川を使った水運によって新潟港と結ばれていたことも重要でした。

山には豊富な桐材。切り出した桐材などの木材や、その木材を使って製造された家具を運び出す水運。江戸時代末期の頃から、新潟港を経て、「加茂桐たんす」は東北6県や遠く北海道へと出荷されていました。

「加茂桐たんす」は、いわば「安心かつ選んで間違いのないブランド」といえます。

◆「100年は保つ桐たんす」は、伝統工芸技術の成せるわざ

「加茂桐たんす」が安心かつ間違いのないブランドである理由は、古くから製造されていたからだけではありません。昔ながらの製造方法、つまり伝統技術の継承がしっかりとなされているからです。

伝統技術の継承が大切なのは、前述の「桐たんすの性質、性能」をきちんと発揮させるため。桐たんすづくりにおける伝統の工芸技術には、桐たんすの性質、性能を引き出すための知恵や工夫が詰まっているのです。

桐の下駄と朝顔

■桐たんすといった家具だけでなく、楽器の琴や下駄など、伝統的に身近なところで活用されてきた「桐」。

◆桐たんす選びで注目したい3つの伝統技法

ひとつ目は、「木釘(きくぎ)」という木材でつくられた釘を用いるところです。「湿気に強い桐」「湿気で伸び縮みしにくい桐材」と伸縮率が同じ木釘を使うことによって、さらに狂いを少なくすることができます。

また、木釘であれば、組み立てた後でもカンナ掛けを行うことができるので、より精密な組み立て・調整を施すことができるのです。

そして何より、鉄釘から錆びが浮かんできてしまっては、美しい桐の木肌を損ねてしまうことにもなりますよね。

ふたつ目は、桐たんす本体やひきだしの接合部分にも、実に緻密で繊細な技法が取り入れられている点です。本当に驚くほど、隙間なく組み立てられています。これも伝統の技術が無ければ難しい加工、工程でしょう。

そして三つ目は、蝋(ろう)を用いた塗装です。「蝋」は蝋燭(ろうそく)の「ロウ」ですね。

この塗装に関しては、特に海外製品や格安製品には注意が必要です。

たとえ「桐製」がうたわれていても、家具表面に塗膜をつくる「樹脂塗装」などが行われている場合は、桐という木材の利点や性質、桐材が本来備えている性能が「樹脂塗装の下に追いやられてしまっている」と考えるべきです。その桐製品は残念ながら、もはや「呼吸」をしていません。

「桐」は家具に最適。視点を変えて「桐たんす」と接してみませんか?

樹木としての桐は、分布は北海道南部以南とされています。そのため、私たち道産子の多くにとっては、身近な樹木とは感じにくい木材であるかもしれません。

桐の木

■樹木としての桐、その分布域は「北海道南部以南」ゆえ、大半の道産子には馴染みが薄い樹木かもしれません。でも、秘めた実力は驚異。家具に最適な木材なのです。

だからなのでしょうか。「高級すぎるのでは?」「そこまでは求めない」という方が多いのかもしれませんね。

でも桐は、もっと脚光を浴びて良い木材ではないでしょうか。

ちなみにですが、お手元にございましたら500円硬貨をご覧になってみてください。描かれているのは桐です。ほかにさまざまな紋章やパスポート、もっと身近(?)なところでは花札に用いられたりしています。

桐の紋章(明治神宮)

■500円硬貨をはじめ、さまざまな紋章に用いられるほど、桐は身近で大切にすべき樹木と考えられてきました。

それほど桐は、日本では古くから親しまれてきた樹木、身近な木材であったことがわかります。

たしかに「桐たんす」は安価な家具ではないでしょう。けれどもその分、確かな製品を選べば「100年は保つ」家具です。そのうえ、湿気や万が一の火事にも強いと考えると、費用対効果は抜群といえそうです。

◆和風や和モダンのテイストを上手に取り入れながら、桐たんすで「湿気対策」を

「梅雨は無い」とされてきたここ北海道でも、近年は「エゾ梅雨」という言葉をよく耳にするようになってきたように感じます。

また、晩夏から初秋にかけての台風襲来や長雨なども増えてきたようにお感じになりませんか?

本気で「湿気対策」を講じる必要が

■本気で「湿気対策」を考えたとき、桐たんすという家具は、実に頼りになるアイテムです。

これは、北海道においても本気で「湿気対策」を講じなければならない気候へと変わりつつあるようです。

大切な衣類や大切な身の回りの品々が湿気によって痛んでしまう前に、「守るための家具」をお考えになってみてはいかがでしょうか。

衣類や身の回りの品々を「守る」という面において、桐たんすという家具は、実に頼りになるアイテムです。

◆ブランドバッグや革製品、アクセサリーなどの収納にも

湿気によって傷みが生じてしまうものは、衣類のほかにもたくさんあります。

たとえば、ご愛用していらっしゃるブランドバッグなどの革製品。銀(シルバー)のアクセサリーにも湿気はNG。シルバーアクセサリーは、気づけば真っ黒に…なんていうことにもなりかねません。

もちろん、守るべき品々はそれだけではありません。ぜひ、皆さまのライフスタイルに合わせて、お部屋コーディネート同様、桐たんすの活用方法を見つける楽しさも、味わっていただければと思うのです。

「桐たんす」の実物、ホクレンホームセンターでご覧いただけます。

「桐たんす」「桐製家具」もホクレンホームセンターで!

■桐たんす」の実物、ホクレンホームセンターでご覧いただけます!

「桐たんす」を陳列している場所は、もしかしたら、普段はほとんど足を向けることがないコーナーかもしれませんね。この機会にぜひ立ち寄ってみていただければと思います。

数百年にわたって磨かれてきた、日本古来の伝統技術の凄さ。桐という木材が放つ美しさ。凛と筋が通った和を感じるデザインの秀逸さ。その裏に秘められた「高性能」への驚異。

入り口こそ、何でも、どんなことでも構いません。実物を前に、ひきだしや扉を開けたり閉めたり。あるいは、接合部を子細に観察してみたり。さらには、美しい木目をなぞってみたり。

ぜひ「桐たんすの世界」を、ホクレンホームセンターでご体感ください。

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ホクレンホームセンター
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ホクレンホームセンターBLOG編集部

北海道とインテリアをこよなく愛するブログ編集部。おしゃれと女子会も大好き!お役立ち情報や、ちょっとした息抜きに最適な記事をみなさまにお届けしていきます。